不動産を買う・持つ・売る・貸す・借りる・担保にする・相続する・贈与する・・・「人と不動産の関係」には様々な局面があります。

　不動産はひとつとして同じモノが存在しない資産であるため、他の資産のような市場メカニズムが機能しづらく、結果、各局面において経済合理性に反した価格や賃料、管理方法や利用方法、すなわち非最適解が選択され具現化してしまう・・・といったことが往々にして起こります。そして、一度具現化してしまった非最適解は、非最適でありながらもその現状が維持されてしまう・・・といったことも往々にして起こります。最適化のためには、知識や経験、労力や時間を要するため、非最適な現状を受容してしまう現状維持バイアスがかかってしまうためです。

　不動産は時間を活用して価値を享受する資産です。「人と不動産の幸福な関係」とは、不動産がその価値を最高度に発揮し、人がその価値を存分に享受している関係です。言うまでもなく、人と不動産は「幸福な関係」にあるべきですが、各局面において非最適解が選択されてしまうと、例えば、（購入局面）不適正な高値で購入→（保有局面）経年や陳腐化の放置による減価→（売却局面）減価後の安値で売却・・・と、「不幸な関係」が具現化してしまいます。そんな「不幸な関係」は、例えば、（購入局面）適正な安値で購入→（保有局面）適切な管理と有効利用による増価→（売却局面）増価後の高値で売却・・・と、最適解による「幸福な関係」に改善しなくてはなりません。

　当事務所では、不動産の評価のみならず、売買・仕入・管理等、不動産業界の各分野において豊富な経験を有する不動産鑑定士が、その知見を、鑑定評価・調査報告・コンサルティングの3つのサービスに余すことなく投入し、局面に応じた最適サービスによる最適解を提供し「お客様と不動産の幸福な関係」の実現をお手伝いします。

　不動産鑑定士は、不動産の価値や有効利用に関する専門家ではありますが、不動産に関する万能選手ではありません。「お客様と不動産の幸福な関係」の実現のためには、時に他の専門家のお力が必要となります。

　例えば、相続不動産につき、税務申告には税理士の先生のお力が、共同相続人間で争いがあれば弁護士の先生のお力が、登記には司法書士の先生のお力が、敷地分割には土地家屋調査士や測量士の先生のお力が、売却や賃貸の為には不動産会社のお力が必要です。

　その際に、いつ、どの専門家に、何を、どのように頼めばいいのか・・・お客様自身で把握し、探索し、依頼することには、大変な時間と労力を要します。結果、断念されることになってしまっては、当事務所がお客様に提供いたします最適解も絵にかいた餅となってしまいます。

　当事務所は、各専門家との良好なネットワークを構築しておりますので、お客様に信頼できる専門家を紹介し、時に差配し、時に協働し、ワンストップ実行支援サービスを提供します。